ことわざ / 諺
鰯の頭も信心から
信仰には、どんなに些細で価値のないものでさえ尊く価値あるものに思わせる力があるということ。
鰯の頭でさえも信仰の対象となる。
要点
信仰には、どんなに些細で価値のないものでさえ尊く価値あるものに思わせる力があるということ。
- 直訳イメージ
- 鰯の頭でさえも信仰の対象となる。
- 英語での比較
- Belief can make a god out of a stone.
- 使い方
- 客観的には無価値であったり、非合理的であったり、非科学的であったりするものに対して、個人の強い思い込みが価値を与える様子を評して用いられる。
意味
このことわざは、人間の信仰心の持つ不思議な力とその主観性を表している。ひとたび人が何かを心から信じれば、他人が全く無価値だと思うようなものであっても、その人にとっては計り知れない価値や力を持つようになり得るということを指摘している。信念の強さと、私たちが何を尊いとみなすかという主観的な性質を強調している。
直訳イメージ
鰯の頭でさえも信仰の対象となる。
英語の近い表現
Belief can make a god out of a stone.
Faith moves mountains.
使い方
客観的には無価値であったり、非合理的であったり、非科学的であったりするものに対して、個人の強い思い込みが価値を与える様子を評して用いられる。
ニュアンス
中立的からややユーモラスで、人間の信仰心の主観的で強力な性質を観察的に省みる際に用いられる。
例文
あんな怪しげな健康法が効くとは思えないが、本人はすっかり元気になったと言っている。鰯の頭も信心からというし、本人が幸せならそれでいいのかもしれない。
学習メモ
重要語彙
個々の単語は簡単だが、歴史的な由来や比喩的な表現から、慣用句としての理解が必要である。
鰯
いわし / iwashi
イワシ
頭
あたま / atama
頭
信心
しんじん / shinjin
信仰、信心
使い方の特徴
使い方メモ: 信仰の対象を直接ゴミに例える表現であるため、誰かの真摯な宗教的信仰を説明する際にこれを使用する場合は注意が必要である。
誤解しやすい点
魚についての文字通りの意味として解釈してはならない。信仰心が持つ心理的な力を比喩的に表している。
検索できる表記
関連することわざ
由来
このことわざは、節分にイワシの頭をヒイラギの枝に刺して門口に飾り、魔除けとする風習に由来する。客観的に見ればイワシの頭はただのゴミに等しいが、それが災厄を防ぐ力を持つと信じる人々にとっては計り知れない価値を持つ。そのため、人間の信仰心の不可思議さとその強さを表すようになった。
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