ことわざ / 諺
大隠は朝市に隠る
真の悟りを開いた者は山中に隠居する必要はなく、騒がしい市街地にあっても平穏を保つことができるということ。
優れた隠者は朝市に身を隠す
要点
真の悟りを開いた者は山中に隠居する必要はなく、騒がしい市街地にあっても平穏を保つことができるということ。
- 直訳イメージ
- 優れた隠者は朝市に身を隠す
- 使い方
- 都会の喧騒や忙しい現代社会の中で、静かで哲学的な、あるいは超然としたライフスタイルを維持している人を表現する際に用いる。
意味
真の精神的解脱や心の平安は、物理的な環境ではなく、自身の内面的な境地に依存するという教え。未熟な隠者は俗世を避けて山野に逃げ込むが、「大隠(優れた隠者)」は、喧騒の中でも心乱されることなく穏やかに暮らす知恵に達している。真の自己制御ができている者は、環境に左右されないことを示唆している。
直訳イメージ
優れた隠者は朝市に身を隠す
使い方
都会の喧騒や忙しい現代社会の中で、静かで哲学的な、あるいは超然としたライフスタイルを維持している人を表現する際に用いる。
ニュアンス
文学的かつ哲学的。
例文
彼は超有名企業の役員でありながら、いつも穏やかに庶民生活を楽しんでいる。大隠は朝市に隠るとはこのことだ。
禅僧が必ずしも山中に籠もる必要はない。大隠は朝市に隠るで、街中の寺で淡々と修行する道もある。
派手なSNSを離れ、都会のカフェで静かに本を読む彼の姿は、大隠は朝市に隠るを地で行っている。
学習メモ
重要語彙
「大隠」「朝市」といった文学的な語彙や、動詞の古語形「隠る」が使われており、非常に慣用的で格調高い表現である。
大隠
だいいん / daiin
優れた隠者、真に悟りを開いた人
朝市
ちょうし / choshi
朝の市場、賑やかな場所
隠る
かくる / kakuru
身を隠す、隠遁する(古語)
使い方の特徴
使い方メモ: 格調高い表現であるため、非常にカジュアルな会話で使用すると、詩的すぎたり硬すぎたりする印象を与える可能性がある。
誤解しやすい点
借金や法律から物理的に市場へ逃げ隠れるという意味ではなく、精神的な平安や境地を指す言葉である。
検索できる表記
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由来
この言葉は、東晋の詩人・王康琚の詩「反招隠詩」の一節「小隠は陵藪に隠れ、大隠は朝市に隠る」(未熟な隠者は人里離れた山野に隠れるが、優れた隠者は賑やかな市中に身を隠す)に由来する。心の平安は外部の環境ではなく、自分自身の内面に見出されるという東洋哲学の本質を反映している。
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