ことわざ / 諺
散る桜残る桜も散る桜
今咲いている桜も、やがてはすべて散る。人の命も同様にいつかは必ず終わりを迎えるという無常観を表す言葉。
散る桜、残る桜も、散る桜である。
要点
今咲いている桜も、やがてはすべて散る。人の命も同様にいつかは必ず終わりを迎えるという無常観を表す言葉。
- 直訳イメージ
- 散る桜、残る桜も、散る桜である。
- 英語での比較
- All flesh is grass
- 使い方
- 人生の無常さを感じた時や、死を静かに受け入れる際、または命の尊さを説く場面などで使われます。
意味
桜の花がいつかは必ず散るように、人間の命もまた例外なく終わりを迎えるという仏教的な無常観を表しています。先に散る花もあれば、枝に残る花もありますが、その行く末は同じです。どれほど長生きをしても、死はすべての人に平等に訪れるものであることを諭しています。良寛和尚の辞世の句として知られています。
直訳イメージ
散る桜、残る桜も、散る桜である。
英語の近い表現
All flesh is grass
We are all mortal
使い方
人生の無常さを感じた時や、死を静かに受け入れる際、または命の尊さを説く場面などで使われます。
ニュアンス
静かで達観した雰囲気があり、仏教的な死生観を含んでいます。
例文
散る桜残る桜も散る桜——どれほど長寿でも、人はいつか逝く。大切なのは、その命をどう使うかだろう。
父が末期がんと診断されたとき、彼は静かに言った。散る桜残る桜も散る桜、悔いなく生きてきたから怖くないと。
春の公園で満開の桜を眺めながら、散る桜残る桜も散る桜という言葉が浮かんだ。美しいものはいつか必ず終わりを迎える。
学習メモ
重要語彙
語彙(桜、散る、残る)自体は平易ですが、詩的な反復と仏教的な哲学背景により、全体の意味合いは深くなっています。
散る
ちる / chiru
花や葉が散る、バラバラになる。
桜
さくら / sakura
サクラ(日本の代表的な花)。
残る
のこる / nokoru
そのまま残る、消えずにいる。
使い方の特徴
使い方メモ: 死に関わる表現であるため、相手の状況や心情に配慮して使用する必要があります。
誤解しやすい点
単に桜の美しさを賞賛する言葉として使うのは誤りです。あくまでも「散る運命」に焦点を当てた、命の無常さの比喩です。
検索できる表記
関連することわざ
由来
この句は、江戸時代後期の禅僧で歌人でもある良寛(1758-1831)の辞世の句とされています。越後(現在の新潟県)に生まれた良寛は、曹洞宗の僧侶であり、詩歌を愛し、托鉢による簡素な生活を送ったことで知られています。最期の時に、弟子の貞心尼にこの句を詠んで聞かせたと伝えられています。仏教的な無常観を静かに受け入れる良寛の心境が表れています。良寛の作とされていますが、その正確な由来については諸説あります。
Index
テーマ・場面・タグ
テーマ
使う場面
タグ
出典メモ
この項目のデータはどこから来たのか。参照リンクは下に掲載しています。この欄の読み方はデータソースをご覧ください。