ことわざ / 諺
明日ありと思う心の仇桜
物事を先延ばしにせず、今この瞬間を大切にすべきであるという戒め。
明日があると思っている心は、夜の嵐で散ってしまうかもしれない桜のようなものである。
要点
物事を先延ばしにせず、今この瞬間を大切にすべきであるという戒め。
- 直訳イメージ
- 明日があると思っている心は、夜の嵐で散ってしまうかもしれない桜のようなものである。
- 使い方
- 物事を後回しにしようとする自分や他人を戒める際や、好機を逃して悔やむ場面で使われる。
意味
今美しく咲いている桜も、夜の間に嵐が吹けば散ってしまうかもしれない。それと同じように、人の命や世の中の状況もいつ変わるか分からない。明日があると思って物事を先延ばしにしていると、不測の事態によって機会を失ってしまう恐れがある。この言葉は、明日を当てにせず、今という時間を大切に即座に行動することの重要性を説いている。
直訳イメージ
明日があると思っている心は、夜の嵐で散ってしまうかもしれない桜のようなものである。
使い方
物事を後回しにしようとする自分や他人を戒める際や、好機を逃して悔やむ場面で使われる。
ニュアンス
教訓的で、人生の無常さや油断の危うさを伝える際に用いられる。
例文
試験勉強を『明日からやればいい』と思っていたら、気づけば前日になってしまった。明日ありと思う心の仇桜とはよく言ったもので、先延ばしは禁物だ。
長年会いたいと思っていた恩師が急逝してしまった。明日ありと思う心の仇桜、もっと早く連絡すればよかったと後悔している。
体調が悪いのに『明日病院に行こう』と後回しにしていたら重症になってしまった。明日ありと思う心の仇桜という言葉の重みを身をもって感じた。
学習メモ
重要語彙
個々の単語はそれほど難しくないが、句が長く、「仇桜」という比喩的な表現を含むため、理解にはある程度の読解力が必要となる。
明日
あす / asu
今日(こんにち)の次の日。
思う
おもう / omou
ある事柄について考えを持つ。
心
こころ / kokoro
人間の精神的な活動の根源。
仇桜
あだざくら / adazakura
散りやすい桜、はかないものの例え。
使い方の特徴
使い方メモ: 非常に格調高く文語的な響きがあるため、極めて日常的でカジュアルな場面では大げさに感じられることがある。
誤解しやすい点
単に花を愛でる言葉と勘違いしないこと。重要な物事を後回しにすることへの戒めとして使われる。
検索できる表記
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由来
浄土真宗の開祖、親鸞聖人が9歳の時に出家しようとした際のエピソードに由来すると言われています。夜遅かったため、師の慈円(慈鎮和尚)が「得度(出家の儀式)は明日にしよう」と言ったのに対し、親鸞は「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌を詠みました。「明日もあると思っている桜も、夜中に嵐が吹けば散ってしまうかもしれない(人の命もそれと同じで、明日どうなるか分からない)」という決意に心を打たれた師は、その夜のうちに儀式を行ったと伝えられています。
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