ことわざ / 諺
兵強ければ則ち滅ぶ
強大な力や軍事力は、過信によって皮肉にも滅亡を招く。
兵が強ければ滅びる。
要点
強大な力や軍事力は、過信によって皮肉にも滅亡を招く。
- 直訳イメージ
- 兵が強ければ滅びる。
- 英語での比較
- Pride goes before a fall.
- 使い方
- 権力者や組織が傲慢にならないよう戒める際や、かつての強者が武力に頼りすぎて衰退した理由を説明する際に用いる。
意味
国家や組織が強大になりすぎると、慢心が生じて武力に頼りすぎるようになり、それがかえって滅亡を招くことになる。堅固な強さは柔軟性や謙虚さに欠け、脆いものであるという哲学的な戒め。
直訳イメージ
兵が強ければ滅びる。
英語の近い表現
Pride goes before a fall.
The mightiest empires fall the hardest.
使い方
権力者や組織が傲慢にならないよう戒める際や、かつての強者が武力に頼りすぎて衰退した理由を説明する際に用いる。
ニュアンス
教訓的で戒めの意が含まれる。
例文
歴史を振り返れば兵強ければ則ち滅ぶの例には事欠かない。軍事大国が驕りによって崩壊した事例は数多い。
競合に勝つために規模を拡大し続けた会社が過剰投資で倒産した。兵強ければ則ち滅ぶの現代版だ。
独裁者は強大な軍事力を誇ったが、兵強ければ則ち滅ぶというように、最終的には民衆の反発で打倒された。
学習メモ
重要語彙
古語の仮定形「ければ」に「すなわち」が続く構成は、現代語よりも文法構造が複雑である。
兵
へい / hei
軍隊、兵士
強ければ
つよければ / tsuyokereba
強いならば
則ち
すなわち / sunawachi
つまり、そのときは
滅ぶ
ほろぶ / horobu
滅びる、滅亡する
使い方の特徴
使い方メモ: 歴史や指導者論など、改まった文章や真剣な議論に適した、重みのある哲学的な表現である。
誤解しやすい点
「兵」という言葉から軍隊のみを指すと思われがちだが、規模や力に過信している企業や組織全般に対しても使用できる。
検索できる表記
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由来
この諺は中国の古典『老子』(第七十六章)に由来する。「強大なものは死の領域に属し、柔軟で弱々しいものは生の領域に属する」という哲学的な考えに基づいている。この逆説は、頑なで強いことは滅びを招き、柔軟でしなやかであることが生存と繁栄を可能にすることを示唆している。この概念は、自らの慢心や軍事力への過度な依存によって崩壊した歴史上の強大な帝国の事例によって裏付けられてきた。
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